このサイトについて
『大日本史』とは
『大日本史』は、水戸藩の二代藩主・徳川光圀(みつくに)が明暦三年(1657)に編纂を始め、藩の事業として代々受け継がれ、明治三十九年(1906)に完成した歴史書です。漢文で書かれ、初代の神武天皇から第百代の後小松天皇まで(南北朝の合一、1392年)の歴史を、天皇ごとの年代記(本紀)、人物の伝記(列傳)、制度や事項の記録(志)、一覧表(表)に分けて記します。全体は397巻あり、完成まで約250年を要しました。
南朝を正統とする立場を明確にしたことが大きな特色で、のちの水戸学や、幕末から明治の歴史観にも影響を与えました。ただし、これは江戸時代の学者たちが、当時の史料と考え方で編んだ歴史です。現代の歴史学の結論とは異なる記述も多くあり、そのことも含めて、当時の人々が自国の歴史をどう見ていたかを知る資料として読めます。
このサイトの構成
本サイトは、『大日本史』の原文に、現代語訳と英訳を添えて読めるようにしたものです。原文の入手できた287巻を、次の四つの部に分けて掲載しています。
- 本紀 38巻(現代語訳 38巻)
神武天皇から後小松天皇まで、歴代天皇の事績を編年体で記す。 - 列傳 170巻(現代語訳 170巻)
后妃・皇族・臣下・僧侶など、人物ごとの伝記を集めた部。 - 志 47巻(現代語訳 47巻)
神祇・氏族・職官・国郡・食貨・礼楽など、制度や事項ごとにまとめた記録。 - 志・表 32巻(現代語訳 32巻)
志の後半(兵・刑法・陰陽・佛事)と、表(公卿・国郡司など一覧形式の記録)。
原本の巻数に対して、掲載しているのは一部です。原文テキストの入手元で、本文が公開されていない巻があるためで、該当の巻(本紀の三十五〜六十九巻など)は本サイトにも載せられていません。入手でき次第、追加していきます。
読み方
- 各巻のページ上部で、現代語訳・原文・対照(原文と現代語訳を並べて表示)を切り替えられます。
- 文字の大きさと縦書きを変えられます。設定はお使いのブラウザに記憶されます。
- 本文中に出てくる人名のうち、この書物に独立した項のある人物には、点線の下線を付けてその項へのリンクにしています(各巻で最初の1回のみ)。
- 本文の小さな灰色の「(注: …)」は、原文で行間に小さく書かれた割注(編者による出典や考証)です。
- 段落の先頭にカーソルを合わせると出る「¶」で、その段落へのリンクを得られます。引用や共有にお使いください。
- 人物・神社・氏族は索引から、語句は全文検索から探せます。
- 読みかけの巻は、トップページの「続きから読む」から再開できます(記憶はお使いのブラウザの中だけです)。
現代語訳と英訳について
現代語訳と英訳は、AIによる一次翻訳をもとにつくっています。専門家による校訂は、まだ受けていません。原文との照合は順次行っており、これまでに、位階(正従・上下)など数値や官名の表記を、原文に合わせて機械的に点検・修正しました。それでも、誤訳や読みの誤りが残っている可能性があります。研究や引用に使われる場合は、必ず原文をご確認ください。
人名・地名の読みは、原文の振り仮名と、一般的な読みを参考にした推定を含みます。英訳はEnglish editionで読めます(本紀・列傳・志の大部分。表の一覧部分は未訳です)。
原文の出典
原文のテキストは、「水戸学 大日本史 テキストアーカイブ」(miko.org)を出典としています。本サイトはその公開テキストを、現代語訳・対照表示・検索の形で読みやすくしたものです。漢字の字体や表記は、出典のままです。
誤りのご連絡
誤訳、誤字、読みにくい箇所、そのほかお気づきの点は、[email protected]までお知らせください。巻の番号と該当の箇所(「¶」のリンクがあると確実です)を添えていただけると助かります。